「毛髪の基礎知識」

これまで、髪のダメージについて説明してきました。 ここで、毛髪の基本的な構造と成分をご紹介しましょう。
イマジニア代表 木下
脂質

毛髪の脂質には、皮脂腺から分泌された皮質と皮質細胞自身が持っている脂質があります。皮膚や毛髪の表面に広がる薄い脂肪膜(皮膚膜)となります。

微量元素

毛髪の色は微量に含まれる金属の種類によっても異なります。
例)
白髪…ニッケル
黒髪…銅、コバルト、鉄

メラニン色素・水分
毛髪の成分
毛髪の80〜90%はタンパク質(ケラチン)

毛髪の主成分であるタンパク質は、ケラチンという物質で出来ています。さらにケラチンは、シスチンを主成分とする18種のアミノ酸からできています。シスチンの含有量は、遺伝、ライフスタイル、美容処理など様々な影響下で異なります。特にアンバランスな食事は要注意。タンパク質のアミノ酸形成に影響を及ぼします。

「毛髪の基本構造」毛髪は一番外側から毛表皮(キューティクル)〜毛皮質(コルテックス)〜毛髄質(メデュラ)の三層構造となっています。
毛髪イメージ
1. 毛表皮(キューティクル)

毛髪の一番外側の部分。4〜8枚が重なり合ってウロコ状となり内部を保護

1. エンドキューティクル
シスチン含有量が少なく、隣接した表皮同士を密着させる両面テープの役割を果たす。

毛髪イメージ

2. エキソキューティクル
軟らかいケラチン質の層で、シスチン含有量が多い。パーマ剤のようなシスチン結合を切断する薬品の作用を受けやすい。

3. エピキューティクル
酸素や化学薬品に対する抵抗は強いが、硬くてもろいため、機械的な作用を受けて損傷しやすい。


ワンポイント

毛髪に水分が含まれるとキューティクルは開きます。濡れた髪の状態で寝たりすると枝毛のもととなってしまいますので要注意。しっかり乾かしてキューティクルが閉じた状態で睡眠をとりましょう。

2. 毛表皮(コルテックス)

毛表皮の内側にあり、毛髪全体の約90%を占める。主成分はケラチン質のタンパク質。毛皮質の構造は、繊維の束の集合が縦に並び、横のつながりをケラチンが結合している。髪に弾性としなやかさがあるのはこの構造による。


ワンポイント

毛根、毛球の形、遺伝子によっても左右されますが、ケラチンの構造とシスチンの性質が一本一本に組み込まれているので人それぞれ髪質が違うのです。

3. 毛髄質(メデュラ)

毛髪の中心部にあります。メラニン色素を含み、シスチンの量は毛皮質より少ない。太くて硬い髪ほど髄質の量が多く、細くて軟らかい髪ほど髄質の量は少なくなります。まったくないものもあります。一般的に毛髄質の多い毛髪のほうがパーマがかかりやすく、少ないほどかかりにくくなっています。


ワンポイント

毛髄質の成分、機能などはまだ充分に解明されていません。しかし、寒冷地に棲息する動物の毛は、毛髄質が半数を占め、毛髄質の空洞が空気を溜め、保温の役割を果たしています。毛髄質が生存のための重要な役割を果たしているというわけです。

ヘアケアをかかさずすることで、髪を保護したり、破損部分を修復し、髪を本来の状態に戻してあげましょう。

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